伊豆で見ることができる「早咲きの桜」を紹介します。
早咲きの桜として特に有名な「河津桜」のほかにも、「土肥桜・熱海桜・白浜伊古奈・修善寺桜・大寒桜・早咲き大島桜・城ヶ崎桜・伊東桜」など、たくさんの早咲き品種の桜があります。
開花や見頃の時期はその年によってもバラつきがありますが、1月・2月・3月頃に伊豆に旅行の際には、一足も二足も早めの春を感じてみてはいかがでしょうか。
(主に例年や調査時の内容です。見頃時期は、桜個体・地域・気候などによっても変わります。最新情報や詳細は、公式や観光協会WEBなどでご確認ください。なお、開花直後と散る直前では花の色合いが異なる品種も多々あります)
土肥桜(といざくら)は、早咲きのオオシマザクラとカンヒザクラの交雑種と推定され、開花から見頃の時期が例年1月中旬頃からと、他の早咲き桜と比べてもかなり早めに咲く桜です。
紅種と白種の2種類があり、ピンク色の紅種は2007年に品種登録されました。
他の桜と比較してもかなり濃い紅色をしていることが特徴的で、ほぼ土肥地域でしか見ることのできない珍しい桜です。
伊豆市土肥の土肥桜
西伊豆エリア / 伊豆市土肥の各所
例年、桜まつりや土肥金山での夜桜ライトアップなどのイベントも開催されています。主に土肥地区の「松原公園・万福寺・土肥金山・丸山スポーツ公園・恋人岬」などで見ることができます。
熱海桜(あたみざくら)は、インド原産の寒桜の一種とされ、カンヒザクラとヤマザクラの交雑種ではないかと推定されています。
他の桜よりもかなり早い早咲きの桜で、例年、1月頃に開花したあと比較的に長いあいだ楽しめます。
薄い紅色花が鈴のような形で下向きに咲き、枝先ににポコポコとついていることも特徴的です。
熱海市のあたみ桜
東伊豆エリア / 熱海市内の各所
熱海市内の糸川遊歩道沿いで約55本ほどのほか、市内の各所であたみ桜を見ることができます。また、例年、1月上旬頃から糸川沿いを中心に桜まつりイベントやライトアップも行われています。
白浜伊古奈(しらはまいこな)は、河津桜を品種改良したオリジナル品種の早咲き桜です。
白っぽい部分と淡紅色のグラデーションのような色合いがとても美しい桜で、例年、河津桜よりも少し早い時期に開花と見頃を迎えます。
白浜桜の里の白浜伊古奈
南伊豆エリア / 下田市
例年、1月下旬頃から「白浜桜の里(私設の公園)」で、白浜伊古奈桜を見ることができます。他にも「白浜桜・朋華・大島桜」など、約120本ほどの早咲き桜が植えられています。
河津桜(かわづざくら)は、早咲きの桜として全国的にかなり有名な桜です。
カンヒザクラとオオシマザクラの自然交配種と推定されていて、河津町の河津川に野生していた桜を1950年頃に移植したと言われています。
今では河津町だけにとどまらず全国各地に河津桜の名所があり、一足早い春を届けてくれる桜として人気も知名度も高い品種です。
河津町の河津桜
東伊豆エリア / 河津町の各所
河津桜発祥の地で、河津川沿いには約800本ほど、町全体では約8000本の河津桜が咲いています。例年、50~100万人ほどの観光客が訪れる「河津桜まつり」やライトアップなども行われ、露店なども多数出店して賑わっています。
南伊豆町の河津桜
南伊豆エリア / 南伊豆町・青野川沿い
南伊豆町の青野川沿いに約800本の河津桜が咲いています。見頃の時期には、桜まつりイベントやライトアップも開催しています。また、河津桜だけでなく、休耕田に咲く一面の菜の花畑も人気です。
城山さくらの河津桜
中伊豆エリア / 伊豆の国市・狩野川沿い
伊豆の国市の城山対岸にある狩野川堤防沿いに、約140本ほどの河津桜が並んでいます。一直線に並んだ河津桜の列が約400mほども続いています。
函南町の河津桜
中伊豆エリア / 函南町・柿沢川沿い
函南町にある柿沢川沿いに、2001年に植栽された約400本の河津桜が咲いています。堤防から見下ろすような形で河津桜を楽しむことができます。
リバーサイドパークの河津桜
中伊豆エリア / 伊豆の国市
伊豆の国市にある狩野川リバーサイドパークでは、約30本ほどの河津桜が咲いています。芝生広場の周囲に植えられているため、ピクニックがてらお花見を楽しむこともできます。
修善寺寒桜(しゅぜんじかんざくら)は、カンヒザクラとオオシマザクラの交雑種と推定されている早咲きの桜で、伊豆市修善寺周辺で見ることができます。
淡いピンク色の花がかわいらしくも華やかな桜で、例年、河津桜が終わる頃に見頃を迎えます。
修禅寺の修善寺寒桜
中伊豆エリア / 伊豆市
修善寺温泉街にある修禅寺のお寺境内では、大木を含めて約5本ほどの修善寺寒桜を見ることができます。
もみじ林の修善寺寒桜
中伊豆エリア / 伊豆市
伊豆の紅葉スポットとして有名な修善寺もみじ林では、周辺の道路も含めて約20~30本ほどの修善寺寒桜が咲いています。
大寒桜(おおかんざくら)は、カンヒザクラと他種(オオシマザクラまたはヤマザクラなど)との交雑種と推定され、ソメイヨシノよりも少し早いタイミングで咲く早咲きの桜です。
全体的に淡紅色の花の中心部は少し濃いめのピンク色をしていて、5弁の花びらが完全に開ききらないような形で咲くのが特徴的です。
伊豆高原の大寒桜
東伊豆エリア / 伊東市
伊豆急の伊豆高原駅から伊豆高原桜並木の入口あたりにかけて、約150本ほどの大寒桜が咲いています。
さくらの里の早咲き桜
(早咲き大島桜・城ヶ崎桜・伊東桜)
東伊豆エリア / 伊東市
伊豆高原にある「さくらの里」では、3月上旬頃から「早咲き大島桜・城ヶ崎桜・伊東桜」など、いくつかの早咲き桜を楽しむことができます。
さくらの里ではソメイヨシノも楽しめますが、ソメイヨシノの開花よりも一足早い桜も楽しめるスポットになっています。
(下の写真は「早咲き大島桜・城ヶ崎桜・伊東桜」の順です。例年、おおよそこの順で開花と見頃を迎えます)
当サイト(伊豆の桜スポット&桜名所ガイド)で掲載中のおすすめの桜スポットです。
早咲きの桜以外にも、一般的なソメイヨシノの桜スポットの地図・写真・駐車場・見頃情報・開花予報などを掲載しています。伊豆にある「有名で人気の桜スポット、おすすめの桜祭り、夜桜ライトアップ」なども併せて紹介しています。
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伊豆にある「有名な温泉地」と、その近くにある「伊豆の桜スポット」を併せて紹介しています。
春以外の伊豆旅行案内
伊豆は春の桜以外にも、海と山の魅力を1年中楽しめる温泉地・観光地です。
海の見える宿や露天風呂のほか、夏には海水浴、秋には紅葉など、伊豆の自然豊かな春夏秋冬を満喫してみてください。