伊豆の桜スポット案内では、伊豆半島でおすすめの桜スポットを多数紹介していますが、ここではその中でも「(1)特に知名度も高くて多くの花見客が訪れる人気の桜スポット(2)珍しい品種の桜など」をおすすめとして紹介します。
※見頃が4月前後ではない桜スポット(早咲きの桜など)も含まれています。各桜スポットの開花や見頃の時期をご確認ください。
(主に例年や調査時の内容です。最新情報や詳細は、公式や観光協会WEBなどでご確認ください。また、本ページには観光協会などへのリンク、じゃらんnetや楽天トラベルへの広告リンクが含まれています)
伊豆に数ある桜スポットや桜名所の中でも、規模が大きくて例年多くの観光客や花見客が訪れるおすすめの桜スポットを紹介します。
掲載 / 五十音順
伊豆高原桜並木
東伊豆エリア / 伊東市の伊豆高原駅近く
伊豆高原桜並木では、例年、3月上旬~中旬頃に伊豆高原駅前の「おおかん桜まつり(少し早咲きの桜)」から始まり、4月上旬頃にはソメイヨシノの桜並木が見事な景色を広げています。
総延長約3kmにわたる伊豆高原の桜並木は伊豆の代表的な桜名所として知られ、多くの観光客で賑わう人気も知名度も高い桜スポットです。
約600本のソメイヨシノが頭上を覆う桜並木は圧巻で、まさに「桜のトンネル・桜のアーチ」のようになっていて、とても見応えがあります。(周辺も合わせると約3000本)
また、ソメイヨシノよりも少し早い時期の3月頃には、伊豆高原駅から桜並木入口付近にかけて「おおかん桜」も咲いています。
早咲きの大寒桜からソメイヨシノまで咲くので、長い期間にわたって桜を楽しむことができるのも特徴的です。
駐車場は主に伊豆高原駅付近にある有料駐車場となっており、そこから徒歩数分で桜並木の道路があります。
(国道135号線を境にすると駐車場のある伊豆高原駅は海側となり、その反対側が桜並木通りになっています)
伊豆高原は伊豆旅行でも人気の高い旅行エリアで、多種多彩な温泉宿や観光スポットも数多く、さらに付近には伊東温泉や熱海温泉もあります。
そのため伊豆高原桜並木は、春の伊豆旅行にとてもおすすめできる桜スポットです。
(※2019年の春までは桜並木の夜桜ライトアップも行われていました。本年および今後のライトアップ予定等につきましては、主催者・観光協会・関連サイトなどで最新情報をご確認ください)
河津町の河津桜
東伊豆エリア / 賀茂郡河津町の河津川沿い
本州一の早咲きの桜として知られる「河津桜」は、例年2月上旬頃に開花し、約1ヶ月ほど楽しむことができる早咲きの桜です。
花は濃いピンク色で、ソメイヨシノなどと比べてハッキリとした色合いのため、とても綺麗で写真映えもする桜です。
名前の通り、河津町はこの河津桜発祥の地で、河津川沿いの約3kmの堤防には約800本ほど、町全体では約8000本の河津桜が咲いています。
例年、河津桜が開花している時期の約1ヶ月の間に「河津桜まつり」も開催され、露店なども数多く出店して賑わっています。
この河津桜まつりは、毎年50~100万人ほどの観光客が訪れる伊豆有数の一大イベントとなっています。
開花予想が難しく見頃時期のズレもよくある河津桜ですが、開花から見頃までの期間は長めのため、旅行の予定は立てやすい桜と言えます。
また、特に休日には周辺の道路は大渋滞で混雑しますが、臨時の駐車場も数多く用意されています。(駐車場は空きを待つため、運任せのようなところもあります)
メインの河津川沿い桜以外の見所としては「河津桜の原木・ねはん堂上の見晴台・河津城址公園」などもあります。
河津城址公園は河津町を一望できる山にありますが、徒歩約25分のハイキングコース(下の写真参照)を歩くため、歩きやすい靴とそれなりの体力も必要になります。ねはん堂の上にある見晴台は道路から徒歩すぐにあります。
夜間には河津桜のライトアップも行っており、夜空に浮かび上がるピンク色の桜もとても幻想的で素敵です。
なお、例年、ライトアップされているのは川沿いの一部のみ(主に、上流側のかわづいでゆ橋付近・下流側の浜橋から館橋・名木など)ですが、昼間に比べると混雑もかなり少ないため、ライトアップもおすすめです。
さくらの里の桜
東伊豆エリア / 伊東市富戸1317-4
約40種類、計1500本の桜の木が植栽されている伊豆高原「さくらの里」です。さくら名所100選にも認定されており、伊豆の桜名所として広く知られています。
さくらの里は、大室山の西側山麓40,000平米の広大な敷地にあり、9月から5月まで次々と様々な種類の桜が開花します。
1~2月には寒桜、2~3月には河津桜、3月には早咲き大島桜・城ヶ崎桜・大寒桜・伊東桜・エドヒガン桜、そしてソメイヨシノは例年3月下旬から4月上旬頃にかけて見頃を迎えます。
その後も八重桜が咲きはじめ、夏の終わりからは十月桜なども楽しむことができます。
特に、他の桜スポットでは2月の河津桜が終わってから3月下旬のソメイヨシノまでの期間はあまり桜を見ることができませんが、さくらの里ではこの期間に「大島桜・城ヶ崎桜・伊東桜」などが楽しめるため、伊豆旅行で桜を見たい方にはおすすめです。
一般的なソメイヨシノの他にも数多くの種類が植えられていることから、1年のうちの長い期間で色々な種類の桜を楽しむことができ、まさに桜のテーマパークとも言える桜スポットです。
広めの駐車場もあるため、ちょっとした立ち寄りの観光客はもちろんのこと、芝生の公園で花見をゆっくりと楽しむ人たちも多く、桜の時期は特に賑わっています。
また、さくらの里から見上げる大室山は山頂までリフトで行くことができ、晴れた日には伊豆高原と相模湾を一望することができる素晴らしい眺望が広がっています。
例年、春の桜イベントはソメイヨシノの満開時期に合わせて3月下旬~4月上旬頃に開催され、さくらの里夜桜観賞会(ライトアップ)も実施されています。
みなみの桜と菜の花
南伊豆エリア / 賀茂郡南伊豆町の青野川沿い
青野川沿いの土手に咲く菜の花の黄色と、河津桜のピンクの色合いが美しい「みなみの桜と菜の花まつり」です。
南伊豆町にはもちろんソメイヨシノもありますが、みなみの桜と菜の花まつりでメインとなる桜は、早咲きで知られる濃いピンク色の「河津桜」です。
南伊豆町下賀茂温泉にある青野川沿い2Kmに約800本の河津桜が、例年、2月中旬~3月上旬頃に見頃となり、桜まつりイベントもこの見頃付近の1ヶ月の期間に行われ、桜まつり期間中は夜桜ライトアップも開催しています。
また、青野川沿いの河津桜と土手の菜の花だけでなく、広い休耕田に咲く一面の「菜の花畑」の方も人気で、例年、菜の花結婚式などのイベントも開催されています。
同じ頃に東伊豆エリアで開催される河津町の河津桜まつりとはまた一味違った春の景色を楽しむことができます。
伊豆半島の南側(半島の先端)に位置しているため、伊豆の中でも一番遠くて道のりの長いエリアになってしまいますが、付近には下賀茂温泉・弓ヶ浜温泉・下田温泉もあり、春の訪れを一足早く感じる伊豆旅行として、とてもおすすめの桜スポットです。
一般的な桜として知られる染井吉野(ソメイヨシノ)ではなく、お花好きの方や珍しい桜をお探しの人にもおすすめできる桜スポットを紹介します。
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あたみ桜
東伊豆エリア / 熱海市の糸川沿い
日本で最も早咲きの桜とも言われる「あたみ桜」です。
例年の見頃は1月中旬~2月中旬頃と他の桜よりも早く、インド原産の寒桜の一種で、明治4年頃から熱海にもたらされたと言われています。
あたみ桜は、市内の中心部を流れる糸川沿いで約55本ほどを楽しめるほか、さくらの名所散策路(約90本)・梅園前市道(約20本)・親水公園渚デッキ(約15本)・渚小公園公園(約15本)・海浜公園(約10本)など、熱海市内の多くの場所であたみ桜を見ることができます。
また、例年、1月上旬から糸川の遊歩道沿いを中心に桜まつりイベントが行われ、期間中は夜桜のライトアップも行われています。
熱海のヒマラヤ桜
東伊豆エリア / 熱海市下多賀1484付近
秋から冬の期間に咲く珍しい桜「ヒマラヤザクラ」です。例年11月中旬頃に開花し、11月下旬~12月上旬頃に見頃を迎えます。
昭和42年にネパールから贈られたというヒマラヤ桜ですが、熱海市内には約50本ほど残っており、その中でも特に見応えと趣きがあるのは熱海高校下のヒマラヤザクラの原木(親木)です。
一般的な桜品種のソメイヨシノ等と比べ濃いピンク色・薄紅色をしていて、原木は樹高も高く、枝垂れたような枝先にポコポコと塊になって綺麗な桜が咲いています。
また、山の斜面に咲いているため、街を眺めるような姿をしている一本桜です。
この熱海高校下のヒマラヤ桜原木は場所が少しわかりにくいのですが、熱海市多賀にある長浜海浜公園から近いため、そこから静岡県立熱海高等学校を目指して歩いて道路を上っていくと、熱海高校正門入口が右側にあり、その「高校入口より少し手前左側の山道」を少し下った場所(下り徒歩1分/車不可)にあります。
熱海には、他に「渚親水公園・さくらの名所散策路・長浜海浜公園」などにもヒマラヤ桜の若木があります。
最福寺の八重しだれ桜
西伊豆エリア / 伊豆市小下田1667
2001年(平成13年)に新種と認定され「伊豆最福寺しだれ」と命名された最福寺の八重咲きシダレ桜です。(学名:サイフクジ
/ 和名:伊豆最福寺しだれ)
10枚程の花弁からなるピンポン玉サイズの白い花が、枝垂れた枝先に20個ほど密集して咲いている珍しい桜となっています。
このような八重咲きのしだれ桜は非常に珍しく、日本では4例目と言われています。
伊豆市小下田地区(土肥温泉)の伊豆最福寺しだれは、樹齢が50~70年ほどと言われており、境内には約30~50本ほど咲いています。
一般的な桜スポットのような大規模な桜まつりイベントはありませんが、例年、夜間にはライトアップ(詳細未定/要確認)が行われたり、演奏会などを催す桜祭りイベントなども開催されています。
この伊豆最福寺の八重咲きの枝垂れ桜の見頃は、例年、ソメイヨシノが咲き終わる4月上旬~中旬頃となっています。
白浜桜の里
南伊豆エリア / 下田市白浜
白浜桜の里では、白っぽい部分とピンクのグラデーションが美しいオリジナル品種の早咲き桜「白浜伊古奈(伊古奈桜)」と「白浜桜」を楽しめます。
他にも「土肥桜・白浜寒桜・朋華・大島桜・河津桜」など、約120本ほどの桜が植えられています。
白浜桜の里は2012年にオープンした「私設の公園(個人の方が開放されている土地)」で、例年1月下旬~3月中旬頃の開園期間中に桜を見ることができます。
主な見頃は大きく分けて2回あり、前半は2月上旬頃の「白浜伊古奈」がメインになる時期、後半は3月上旬頃の「白浜桜」が見頃になる時期です。
特に、前半の白浜伊古奈は、濃いピンク色が咲き誇る様子は見事でとても素晴らしく、一足も二足も早い春を楽しむことができます。
後半の白浜桜は、綺麗な白色で長細めの花びらが特徴的な桜で、伊古奈桜よりも枝ぶりも大きいため、こちらも見応えがあります。
白浜桜の里は小高い丘にあり、駐車場から約1~2分ほど階段を歩くため、歩きやすい靴でお出かけください。
達磨山の豆桜
西伊豆エリア / 沼津市戸田の戸田峠付近
達磨山の北側、戸田峠~金冠山付近で見られる「豆桜(マメザクラ)」です。
豆桜は名前の通り、花が小さくてとてもかわいらしく、桜の木の中ではそれほど大きな木にはならない桜です。
伊豆半島のほかに富士山や箱根近辺にも自生している桜の野生種のため、豆桜(マメザクラ)のほかに、富士桜(フジザクラ)・箱根桜(ハコネザクラ)・米桜(コメザクラ)とも呼ばれています。
達磨山では修善寺温泉から戸田温泉に向かう戸田峠付近でこの豆桜がたくさん見られ、ソメイヨシノとはまた違った山の桜スポットとして訪れた人を楽しませています。
戸田峠にある霧香峠駐車場(戸田峠展望台)から北にある金冠山方面の山を見ると、新緑に豆桜の綺麗な花とヤマザクラの花なども混じりあってとても美しい景色になっています。
伊豆では達磨山戸田峠以外にも、天城高原・西天城高原周辺で豆桜を見ることができます。
土肥桜
西伊豆エリア / 伊豆市土肥の各所
西伊豆土肥温泉(伊豆市土肥)にある「土肥桜」は、早咲きで有名な河津桜よりも1週間ほど早く咲く桜で、色は濃いピンク色をしています。
木によって「濃いピンクの紅種」と「薄いピンクの白種」の2種類があり、紅種は2007年(平成19年)に「伊豆土肥」として品種登録されました。
一見河津桜と似ていますが、河津桜よりも開花が少し早くて花弁の付け根の重なり方が異なっています。伊豆の土肥以外ではほとんどみることができない珍しい桜でもあります。
例年の見頃時期となる1月中旬~2月中旬頃には、桜まつりや土肥金山での夜桜ライトアップなどのイベントも開催されています。
土肥桜は、主に「松原公園」のほか「万福寺・土肥金山・丸山スポーツ公園・恋人岬」などで見ることができます。
万福寺ではお寺と土肥桜の古木、松原公園と土肥金山では点在する土肥桜や河津桜、丸山スポーツ公園では大きめの土肥桜の古木、恋人岬の駐車場下では両側を土肥桜が彩るちょっとした桜の小道、を楽しむことができます。
桜の木全体が濃いピンクに色付く姿はとても綺麗で、冬の時期に一足も二足も早い春を感じることができる「早咲きの桜スポット」です。
当サイト(伊豆の桜スポット&桜名所ガイド)で掲載中のおすすめの桜スポットです。
桜の写真・地図・駐車場・見頃情報・開花予報などを掲載しています。伊豆にある「有名で人気の桜スポット、おすすめの桜祭り、夜桜ライトアップ、早咲きの桜」なども併せて紹介しています。
(カッコ内は付近の有名温泉地や地名 / ★マークは特におすすめの桜名所 / 見頃は気候等によって変わります)
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海の見える宿や露天風呂のほか、夏には海水浴、秋には紅葉など、伊豆の自然豊かな春夏秋冬を満喫してみてください。